履修時間を値切ることは許されないよ!
未履修問題は遂に自殺者をもたらしてしまった。
30日午後4時5分ごろ、茨城県大子町左貫の山林で、同県立佐竹高校(常陸太田市)の高久裕一郎校長(58)がロープで首をつって死亡しているのが見つかった。そばで「先に行きます」などと書かれた遺書が発見され、県警は自殺とみている。同校は26日に必修の2科目で履修漏れが発覚、30日は保護者説明会の開催日だった。大子署が自殺との関連を調べている。
2006年10月30日 (朝日新聞)
「未履修」と言っているが、必修教科を教えず、しかも履修したことにして内申書に記入して、卒業させたのであるから、公文書の偽造クラスの犯罪行為だという認識があっても良いとは思う。だからといって自分の命でもって生徒を許して貰いたいというのには釈然としないところがある。生徒の方に非はないの?
自分の高校時代は60年代末だったが大学への進学率は50%くらいだったろうか。進学組と就職組という分け方もなく国公立組と私立組という分類もなされていなかったので、同じクラスに進路の違う生徒が混じっていた。その時に既にこの問題の萌芽が見られたと今は思う。厳しい先生は全員を同じ扱いをしたが、俗に言う「物わかりの良い先生」は「私立を受験する人は他のことをやっていても良いよ」などと、他の受験勉強をすることを許していた。それでも単位は取らなければならないから試験の点数を甘くされたか、形ばかりの追試で及第としたのだろうか。この辺のことは教師や生徒に聞いてみなければ分からない。
色々な進路の生徒が混在していたときでこの有様だったのだから、クラス全員が大学進学、しかも殆どが特定大学とかいう場合には不要な科目はパスしようという合意が出来やすいことは察しがつく。だからこの問題は校長、教師側の一方的なミスリードだと考えることには抵抗がある。「生徒の為」と言い繕い、教育者としての矜持を捨てた教師の責任は勿論だけれど、生徒側の責任も問われるべきだろう。
誰一人として「大学受験が何より大事、例えルールを破っても」との考え方に異を唱えなかったのだろうか?そうだとしたら本当に世も末だ。今日までに必要な補修300時間を70時間で何とかとの方針が出されているが、この問題を「大事(受験)の前の小事」として処理して良いものだろうか?バナナのたたき売りみたいに履修時間を値切っていくことで良いのだろうか?余りに広範囲に実行されていたとしても、ルール破りをした方が得をしたという事実を残して良いものだろうか?これもモラルハザードとして扱うべきではないか?
敢えて原理主義的主張をしよう。
1,現役の高校生は年度内に必要時間履修すること。
2,不正があった卒業生は2年以内に指定された教育施設で必要時間履修すること。
3,これを全うしなかった人は卒業を取り消す。
30面下げて歴史や物理などの勉強に励む人が数十万人も出現するというのは壮観だろうな。「係長はどこへ行ってるの?」--「高校の世界史の補習の為に定時に帰りました」なんて言う事例が続出するのは愉快だ。意外と仕事人間になりかけていた人を正気に戻すきっかけになるかも知れない。
これで初めてルール主義と言える。ルールには抜け道があってはいけないものだ。不当なルールならばルールその物に反対しなければならないものです。ルール破りにはペナルティが課せられるのが世の常。倍の600時間と言われないだけ有り難いと思いなさい。
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コメント
管理人様 今晩は ご提案のルールは爺より厳しいですが原則論として貴方様の主張が正しいと思います でも自公はもっと緩めようとの体たらくです 対策は次々に出ますけど、原則がなくなってしまうのです
マスタープランというか青写真というかそれが無い国である事を憂います 又
投稿: 浜の偏屈爺 | 2006年11月 1日 (水) 19時07分