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2007年1月15日 (月)

北朝鮮の人権状況は良好なのか?

 昨日のサンデープロジェクトで北朝鮮問題が取り上げられていた。最初に北朝鮮帰りの山崎拓議員が登場。安倍総理も不快と伝えられ、二元外交と批判されている中での訪問であり、それなりの勇気は感じるのですが政府を動かすという点では悲観的にならざるを得ない。経済制裁一本槍で多面的な外交チャンネルの必要性を認めていない現政権では金正日政権との交渉の糸口を探るという行動も生かされることはなさそうなので尚更、「何のために行ったの?」との疑問がぬぐえない。小泉前総理との連携も臭わせるけれど、幾ら本人に平壌宣言へのこだわりがあったとしても、如何せん前総理に過ぎない。そんな中での訪朝強行で想像を逞しくすると、安倍総理が小泉の指示を唯々諾々と受け入れるほど従順であるのか、そうでなかったら参院選後の小泉再登場でも睨んでのことなのか?

 小泉純一郎は権力に恋々としていないかのように装いながら党内世論と国民世論の再登場を期待する盛り上がりに満を持しているのかも知れない。確かに国民にとってはどう有れ、小泉氏にとっては痛快至極な5年半だったことは確かだろうから。

 よく北朝鮮の極秘映像とかスクープとか言われるものが放送されるのですが、どこまで信用して良いものかいつも疑問に思っている。「北朝鮮ジャーナリスト」というふれ込みであるが、彼が脱北者で北朝鮮の現状を世界に知らしめるために北朝鮮に戻り、貴重な映像をもたらしてくれているとの事は別な番組で見た事がある。それ自体は感動的な物語であり彼自身を信用したいとは思うのだが提供された映像全てを信じて良いものかどうかは疑問だ。街中や市場などの様子を隠し撮りしたものは信用しても良いのですが労働党幹部だとか軍人のインタビューなんかの映像は信じて良いものなのだろうか?民主主義国家の日本でも政府を批判する映像をとると言われれば何時も批判的な発言をしている自分でも「ちょっと待って…」と言いたくなると思うのに、とんでもない独裁国家で、ちょっとでも批判的なことを言ったら収容所送りだと言われている国家で、密告が横行している国家で、しかもインタビューアーが信用のある有名ジャーナリストではあり得ない北朝鮮国家でビデオを前に話せるものだろうか?オフレコでのそうした不満はあり得るとは思うがオンレコでの発言は納得がいかない。その辺りの信用性をテレビ局はどうやって確認しているのか?又、顔を曝している人がいたが映像を出してその人達の安全が果たして守れると判断した根拠は何なのか?放映された映像は北朝鮮当局にも当然亘るものと考えなければならないがそれを考慮した風も余り見受けられない。この映像が大丈夫なら北朝鮮当局の人権への配慮は大層良好であると結論しなければならないと思うのだけれど…?!

 多くのテレビ局の北朝鮮報道は「北朝鮮は崩壊の瀬戸際にある」との考えで作られていると感じる。6カ国協議なんて止めて経済制裁を強めて崩壊させようという方針を安倍政権もとっているので、そう考えるのは間違っているという根拠が有るわけではない。しかし、少なくとも国境を接している中国、韓国、ロシアは崩壊を望んでいないと思うし、アメリカも核の拡散を防ぐことは望んでも、国家の崩壊までは望んでいないように思う。拉致問題が他国に比べて断然大きな影響を世論に与えている日本ではあるが経済制裁一辺倒の外交政策しか持ち得ていない日本が孤立する恐れが有るのではないか?

 マスコミは心して多面的な分析を世論形成に持ち込んで欲しいと思う。世論が一面的では政府も一面的な政策から抜け出せるものでもないと思うので。

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