東芝がHD-DVD撤退
東芝がHD-DVD規格の事業から撤退することを決定した模様だ。ベータ対VHS規格の争いとよく比較されるのですが、PC業界でマイクロソフトを味方につけたとは言え、家電業界の取り込みにおいて三洋電機しか取り込めなかったのだから初めから勝負は付いていたようなものかも知れない。録画再生機の販売シェアでは5パーセントしか占められなかったのだから完敗と言って良い。 何が悪かったのだろうか?私が考えるには、まずネーミング、次に売り込みの対象の問題。
ネーミングの問題--次の次代を担う規格を売り込むのだから新しさを印象づけられるネーミングでなければならなかった。HD-DVDではそれまでのDVDとどう違っているのか分からない。技術的なことはどうでも良い、消費者の興味を引くかどうかが問題。他方のブルー・レイは青紫レーザーを使用することを端的に印象づけることに成功している。相手は技術者ではなく消費者なのだから端的に違いを感じられる方に目が向くのは当然だ。
売り込み対象の問題--東芝が消費者を考慮していなかったというのではないが、今までの技術や生産設備の継続性を重視する余り、消費者よりは供給者サイドの都合の方に目が向いていたといえる。しかし考慮したはずの家電業界の大多数は敵陣営に行ってしまった。多くの企業にとっては設備投資に金がかかるかどうかよりも消費者への訴求力の方が重要だと言うことだろうか?
確かにブルー・レイ陣営に軍配は上がったが自分にはどちらにしても余り興味が湧かない。次世代DVDはハイビジョン対応が売りなんですがハイビジョンにも、ついでに地上波デジタル放送にも食指が動かない。まず情報量が格段に大きくなるのでディスクに焼く時間が今以上にかかるのがネックになる。そこまでしてDVDの形で所有したいと思うだろうか?それとハイビジョン映像で観たい番組がそれ程提供されるだろうか?どう考えても現在の放送を見ている限りでは期待出来ない。
では、映画のようなコンテンツはどうだろうか? 今までのようにレンタルも良いだろうけれどMac World 2008で紹介されたように iTunes Movie Rentals でネット経由1本3ドルで観られるようになると言う。ハイビジョンものでも4ドルで観ることが出来る。apple TVで大画面テレビに繫いで観たいときに観ることが出来るのは素晴らしい。どうせ1~2回しか観ないものならDVDで所有する意味は薄いし、4~500円なら借りたり返したりの手間が掛からないだけ有り難い。しかしこれが日本では今のところ著作権の関係で始まらないというのだから恨めしい限りだ。
自分勝手に言わせて貰うならば、ブルーレイも将来は暗いと思う。やはりジョブスの方が先見の明がありそうな気がする。時代はそちらに動く、イヤそちらに動いて欲しい。
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