2008年12月17日 (水)

「休暇」がようやく札幌に来た

Qka_main_2 前から見たいと思っていた映画でしたがなかなか来ないので今年は無理かもと諦めかけていたところ、蠍座で29日まで公開しているとのこと。 蠍(さそり)座の名を目にしたときはポルノ3本立てなんてのを上映していたオリオン座だかオデオン座だかを連想してしまったのですが、上映作品をずっと見続けてきたところ至極上質な映画を上映し続けているので注目していました。ちょっと怪しげな名前のミニシアターですが、館主の選択眼は確かで、シネコンにかけられない良質な映画が続々と上映されています。 さて、師走ですが何とか時間をあけて見に行くことにしましょう。

ちなみに場所は
札幌市北区北9条西3丁目
タカノビルB1
TEL.011(758)0501

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2007年12月25日 (火)

クリスマスに「ブラザーフッド」

 クリスマスイブも特別な日でなくなって久しいのですが、珍しくケーキでも買ってこようかという話しになり二人で街に出掛けました。もう目を輝かせて待っている子ども達もいないので小さく地味なケーキを買って帰ってきました。二人で夕食(それでも鶏肉くらいはついています)を済ませ、テレビでもと思ったのですが、相変わらず騒々しいばかりの番組に耐えられず、DVDでもと思い「何か観たいものある?」と家内に選択を任せると「ブラザーフッド」をご指名。何もクリスマスに戦争映画を観なくても……と思いつつも、おとなしくスタートさせました。

 自分のところのテレビは、今流行りの液晶やプラズマの大画面ではないちょっと大きめのブラウン管テレビなんですが、音だけはちょっとこだわりのオーディオに繫ぐので大砲の音が腹に響くこと響くこと。途中で娘が帰宅しましたが、「何?!、こんな日に二人して戦争映画なんか観て…(?_?)」と、怪訝そうな顔をして部屋に消えていきました。 そうだよねー、確かにおかしいよねー!

 それでもラストシーンは鼻の奥がツーンとして涙を抑えるのに一苦労でした。兄貴(チャン・ドンゴン)の弟を思う気持ちや、許嫁を理不尽な嫌疑で殺されてしまった絶望を思うと何度観ても泣けそうだ。 しかし、クリスマスに観なくても…?

 この映画を観る度に思うのですが、「朝鮮民族はここ100年くらい、ズーーーっと良いこと無かったなー」と。韓国は朴正煕大統領暗殺後民主化の方に進み、経済も発展し、良い眼を見られるようになったけれど北朝鮮の方はどうだろう? 報道統制の中で外の世界を余り知らないので私達が思うほどには大変だと思っていないのかも知れないが、世襲の独裁政権の下に飢餓線上をさまよい続けている。戦火の中に置かれているわけではないけれど、映画の中で逃げまどっていた市民、農民の姿と現在の北朝鮮人民の姿とがダブって見えて仕方がなかった。

 横田夫妻をはじめとして家族の元に、拉致された人達が返る日が一日でも早く来ることを願うものですが、金正日政権から一日も早く解放されるべき人達が彼の地にいることにも思いを致したい。

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2007年4月10日 (火)

過去に縛られて未来を失うのでは?

 何の本で読んだのか思い出せないのですが、「アメリカ軍はある計画が失敗すると次の策を実行する、しかし日本軍は当初の計画が上手く行かないと分かってもトコトン追求し続けるので大敗する」と言うような言葉をこの数日噛みしめています。

谷亮子、世界選手権代表に…選考難航も実績を評価

 全日本柔道連盟は8日、全日本選抜体重別選手権大会終了後、強化委員会を開き、世界選手権(9月・ブラジル・リオデジャネイロ)の代表選手を決めた。 優勝を逃した女子48キロ級の谷亮子、男子90キロ級の泉浩(旭化成)らは、五輪や世界選手権など国際大会の実績が評価され、選考された。

 強化委員会は谷の起用を巡って意見が分かれ、約2時間に及ぶなど難航。吉村和郎・強化委員長は「勢いか、ベテランの強さかという選択だったが、谷はこれまでどんな状況でも勝ってきた。同じ過ちを繰り返さないことにかけた」などと選出理由を説明した。(読売新聞)

-- 勝った福見が選ばれず負けた谷が選ばれたと聞いて、「またか!」との思いがした。マラソンでもフィギャースケートでも選考試合の結果ではなく実績重視の選考が行われることが日本の場合目につく。勿論、選考委員会の見る眼の方が正しいと言うこともあるだろうが、選考される選手の立場から見た場合どうなんだろうか?過去の実績ばかりが評価されて、努力して得た結果はまるで評価されないと言うことを意味しているのではないか?これでは新しい力が研鑽を積むことをばかばかしいと思うに違いない。何か役人の世界の前例主義を彷彿とさせる。負けた選手は前回世界で勝ったから次回も勝ってくれそうな気がするという訳だ。今回の勝者は世界では勝ったことがないからきっと負けるだろうとでも言うのだろうか。不思議な理屈だ。過去の勝者はトコトン使い物にならないことが世間に周知徹底されるまで引退できないと言うことにもなる。そう言えば長嶋なんかもそうかも知れない。不自由な体で、ろれつの回らない口で何度も登場し「もう惨めな姿は曝して欲しくない」と世間が思うまでしゃぶり尽くされる。

 負けて選ばれた選手の受けるプレッシャーは如何ばかりか?勝って選ばれなかった選手の徒労感は如何ばかりか?一体誰の利益なんだろう。少なくとも選手本人の利益でないことはハッキリしている。谷選手はトヨタだからだろうか。トリノの前の安藤美姫にも多くのスポンサーがついていた。競技団体にも金は大事だろうけれどもこんな事では選手が離れ、結局はその競技自体が駄目になってしまうのではないだろうか?

 スポーツを離れても日本の前歴重視、既得権益重視の為に却って業界沈没の憂き目にあいそうで、どうにも心穏やかではいられない。

 SONYの不調が長い間続いているが、SONYはレコード会社と映画会社を持つことによって顧客に敵対するようになってしまった。それが長期化の原因だと私は思っている。CDにコピーガードをつけて客の反感を招き、その上PCにバックドアを開けてしまう事で多額の賠償を取られる羽目にまで陥った。映画ソフトはブルーレイ・ディスクに載せて売ることばかりを考えている。 そうこうしているうちに、音楽ソフトはネットでダウンロードしてiPodなどの携帯メディアで聴くことが主流となってきたし、映画だってネットで流通する環境が整い始めてきた。

 著作権重視で消費者のコピーを何とか邪魔しようと考えているうちに、アップルのジョブスは「DRMは無意味だし、今後も決して役に立たない」と言い出し、事実EMIはDRMを外す方向へ舵を切った

-- 動画コンテンツの配信ではウィニーならぬ同じP2Pソフトの米BitTorrent社が,2月末から米国で動画配信サービスを開始したとの報道がなされている。日本ではおかしな理由でウィニー開発者を吊し上げているうちにアメリカでは動画配信をP2P技術で放送に代替する動きが加速している。

 日本はレコード業界や映画会社そして放送事業者、報道機関などの既得権益集団を堅固に守っている間にアメリカの方ではこれを抜く動きが加速している。音楽ソフトの流通はアップルとマイクロソフトくらいに牛耳られてしまうし、映像ソフトもグーグルやBitTorrent社に牛耳られてしまう可能性が大だ。ブルーレイ・ディスクなんて誰も使わないかも知れない。今すぐウィニー開発者への告訴を取り下げてP2P技術の企業化への取り組みをさせるくらいのことをしたらどうだろうか?もう先頭を走ろうという気力はないのだろうか?

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2007年2月 1日 (木)

李秀賢さん、関根史郎さん、二人を忘れまい!

 1月27日に 「あなたを忘れない」ではなく「あなた方を忘れない」で有りたい! と言う文章を私のブログに載せたところikeさんからコメントを頂きました。私を含めて多くの方が2001年、新大久保駅でホームに落ちた人を救おうとして亡くなった二人のうち韓国人青年李秀賢さんばかりが称えられていることに違和感を覚えていたと思うのですが、関根さんのご家族が表に出ない事情を教えていただきましたので転載させて貰います。

関根さんは、無視されたのではありません。
彼の遺族が、「そっとしておいてほしい」という意向だったので、本来は関根さんもクローズアップさせるという企画案が頓挫し、あのような形になったのです。
それに関しては、あるジャーナリストが、監督に「何故関根さんの扱いが小さいのだ?」と問い詰め、内幕を引き出しています。
(略)
秀賢さんは若く、遺族にもまだまだバイタリティがあったのだと思います。
しかし、関根さんのお母様は高齢で、しかも亡くなった関根さんと二人暮らし。
同じご遺族でも、年齢も立場も違います。
関根さんのお母様が、マスコミの取材攻勢に疲れ切り、「そっとしておいてほしい」と思うのも、人として自然な気持ちです。

大事なのは、この映画に関根さんを出す云々ではなく、我々自身が、関根さんの勇気もちゃんと忘れずにいることでしょう。
そして問題は、この映画ではなく、これまでに「ああ韓国って素晴らしい」的な偏向報道をしてきた日本のキャスター&コメンテイター達でしょう。
映画で関根さんを出すことは、諸般の事情でできなかったにしても、キャスターは関根さんのことを語ることができる筈だし、それをする義務もあったのでは…と思います。

投稿 ike | 2007年1月30日 (火) 21時38分

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2007年1月27日 (土)

「あなたを忘れない」ではなく「あなた方を忘れない」で有りたい!

 2001年に新大久保駅でホームから転落した人を助けようとして死亡した韓国人留学生を描いた映画の試写会に天皇皇后両陛下も訪れ鑑賞したとの報道が有りました。

 東京都新宿区のJR新大久保駅で2001年、ホームから転落した人を助けようとして電車にはねられ死亡した韓国人留学生、李秀賢さん(当時26)らの事故から丸6年の26日、李さんをモデルにした日韓合作映画「あなたを忘れない」の試写会が都内であった。

 映画は、日韓の懸け橋を夢見た秀賢さんが非業の死を遂げるまでの半生を描く。試写会には事故の見舞金などを使って誕生した奨学金制度を利用している学生ら約700人が出席。天皇、皇后両陛下も鑑賞された。

 李さんの両親は「息子の死で留学生の支援基金もでき、両国が良い方向に向かってほしい」と息子への思いを深めていた。父、李盛大さん(67)は「夢でもなかなか会えない息子と映画の中で会話をし、旅行ができたようだった」と話した。

 上映後、李さんの両親は会場で両陛下から「立派な映画ですね。命を落とされて残念です」と声をかけられたという。

 転落した人を救おうとして命を落とした韓国人留学生・李秀賢さんの行為は間違いなく立派なことだし、多くの人が果たして自分に出来ただろうかと問うたことだと思う。彼の行為を称えることは日韓関係が緊張していた時期で無かったとしても称えられるにふさわしいことだったと思う。しかしいつも気になることが一つあるのです。それはこの時に救おうとして無くなったのは彼一人ではなかったはずと言うことです。彼の名は関根史郎氏、当時47才のカメラマンと有りました。彼には家族はなかったのだろうか?家族は今どんな暮らしをしているのだろうか?

 韓国から両親が招かれてのセレモニーを幾度か眼にしている。今回は天皇夫妻迄もが鑑賞に訪れていると言うことで政治的に誰かが動いたのかもしれないし、サイパンでの天皇の行動を思い起こせば自発的なことだったのかも知れない。それをとやかく言うつもりはないのですが、今回も関根氏の家族とか友人とかの姿を眼にすることはなかった。家族というものが存在していないのか? 招待されていないのか? それともマスコミには報道する価値のない人達なのか? どうにも得心がいかない。

 関根史郎氏はgroup K2と言う木村恵一氏、熊切圭介氏に師事した写真家のグループに属して活動していたそうです。中国が文革を清算し鄧小平が権力を確立しつつある1979年に中国を訪れて生活の様子を写真に納めているのが分かるくらいで、どんな人物なのかはこれからは窺い知ることは出来なかった。もっと積極的に紹介されても良いと思うのですが…。

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2006年12月23日 (土)

「硫黄島からの手紙」と「蟻の兵隊」

 天皇誕生日だからというわけでもないですが、イーストウッドの「硫黄島からの手紙」を見てきました。戦争映画とはいえ話しが淡々とすすむのがこの監督作品らしいところでした。悲惨な場面を次々と見せられたのではゆっくり考えている余裕もないので…。

 私の最大の興味は玉砕を許さず徹底抗戦させた栗林中将の意図に有ったのですが、兵士を生き延びさせると言う選択肢を考えようとしないところには、時代が違っていると言ってしまえばそれまでですがやはり納得がいかなかった。軍人は天皇のために死ぬのも仕事だけれど、一銭五厘の赤紙で召集された兵士は現世に未練をたくさん残しているでしょうに…と思うのです。
 日本本土に住む家族に爆撃が及ばないように硫黄島を死守しようとするのは分かるが、その家族はたとえ自分達が爆撃を受けても父や兄の生還の方を望んでいるのではないだろうかと私は考えてしまう。この島に限ったことではなく南方戦線で生き残った兵士から聞いていた、食い物がなく、銃弾の補給もなく突撃してひと思いに死んだ方がましだというような戦場の悲惨さはこの映画にはなかった。そこは救いでもあるけれども食い足りなさの原因でもある。 兵士が届けられることのない手紙を書く姿に私は、死ぬことしか許されていない環境の中で自分の死に意味を見いだそうと必死になっている姿を感じた。職業軍人の美意識と召集兵の意識とが同じとは信じられない。

 降伏した日本軍兵士をアメリカ兵が撃ち殺すエピソードもはさみ、戦争に正義はないとのメッセージも感じたが、監督の意図は結局のところ戦争や兵士の死の意味はおまえ達で勝手に考えろと言うことだろうか?

 余談になりますが、今週ユニセフからダイレクトメールが届いた。私も何とか生活が成り立っているのでここ数年幾許かの金額を寄付してきたのですが、財団法人日本ユニセフ協会の会長名に澄田智と有るのを見て驚いた。今までは元日銀総裁としか思っていなかったのですが、10月に「蟻の兵隊」という映画で彼の父澄田らい四郎少将のことを知ってしまってからは黙って見過ごすことは出来ない。しっかり天下りを繰り返して稼いでいるようだけれど、「子供達を救うために寄付を!」という前に「国民党軍に2600名の日本軍人を売り渡して逃げ帰ってきたおまえの親父の落とし前をつけろ!」と言いたい。素直に寄付する気になんかならなくなってしまった。

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2006年11月20日 (月)

興味が尽きない歴史

沖縄の知事選では糸数さんが惜敗して少々落胆している。 仲井真氏も政府案は受け入れがたいと発言しているが、多分最終的にはキャンプシュワブ沖への移転受け入れをテコに公共投資を呼び込むことに精を出すことになるのだろう。この方法では田中康夫氏が指摘していたように沖縄に残るものは少なく、殆どが東京へと回流していく。民主党にも頑張って欲しいが、地元に金が残り回るような仕組みを提案できなければ沖縄県民には実際上の選択肢はないのかも知れない。基地を高く国に売りつけようと思えば反対の糸数氏よりは条件派の仲井真氏の方が適任と言うことになったのだろう。

 昨日は朝から鏑木蓮の「東京ダモイ」を読んでいた。何となく題名の語感が気になって立ち読みし一昨日に買ってきた。筋は現代の殺人事件なのですが先の大戦後のシベリア抑留体験が伏線となっている。最近騒がれた世界史などの履修逃れ問題などを考えると、果たしてどのくらいの人達がこの小説を味わうことが出来るのだろうかと考えてしまう。歴史を知っているのと知らないのとでは随分違うだろう。最近は大学生でも本を読まないそうなので、そもそも小説を味わえないことを残念と考えないかも知れないが、こんな面白いことを知らないのは気の毒と私は思う。だからといって、高校で世界史や日本史を習えばそうしたことが可能だとは言わないけれど、触発されて歴史に深入りしていくならば面白いことは幾らでもあると言いたい。

 どこの局だったろうかクリント・イーストウッドがインタビューに応じていた。私も話題の映画「父親達の星条旗」と「硫黄島からの手紙」を見ようとは考えていたので良いタイミングでした。イーストウッドの映画は好きでDVDも時々出してみるのですが、今度の映画は趣がかなり違う。栗林中将に関する話題の本も手に取ったことはあるのですが、どうも美化されすぎているような気がして結局は読んでいない。本土侵攻を一日でも遅らせるためだとしても「死なないで戦え」と言うのは食料も弾薬の補給もない中での不合理さを思うと酷さの方が先に立ってしまう。このことは戦後生まれの私には理解し得ていないことなのかも知れない。個人の意志を過大に評価しすぎるのかも知れないが、合理的に考えられる人であれば尚更「どうして?」との思いが拭い去れない。この点なども見終わってどう変わるのか自分の事ながら興味がある。

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2006年7月10日 (月)

平常心は難しい!

 この二三日のレスポンスの悪さは半端でない。気は長い方だと思うけれど、いい加減にして欲しい…、と言いつつも目出度いついでに許すことにします。

 実は、土曜日は我が息子の結婚式でした。二人とも実に嬉しそうで、涙、涙という披露宴では全然なく実に楽しげな披露宴になりました。友人達も実に芸達者な面々で大いに笑わせてもらいました。唯一固まっていたのが他ならぬ私でした。両家代表挨拶が苦痛で、紛らわすために飲んだ酒が多すぎた。普段飲まないのに飲んで、その上、お酌をして各席を回ったから堪らない。その時には頭の中は真っ白で何も思い出せない。急遽、用意しておいたカンニングペーパーを開いて済ませたけれど立派な親父は演じられなかった。これでは小泉総理を笑えないかなー?

 話は変わりますが、金曜の夜に「爆笑問題の太田総理」を見ていました。討論(?)は予想通り、ますますTVタックル並に堕してきているが提案が面白いので見ていた。「小学生に携帯電話所持を義務づける」という話しだが、おばさんタレントがキンキン怒鳴っていた。冷静に考えると携帯電話が誘拐を防ぐ決め手にならないことは分かると思うのだが、連れ去られるという不安の方が勝っているのか効果を検証しようというと激しく非難される。これはもう議論にならない。「あんた私の不安をどう鎮めてくれるのよ!」と言うことでしょうか?

 このままでは将来、子供達の体にICタグを埋め込んでしまえと言う議論に行き着かざるを得ない。映画「マイノリティ・リポート」で描かれた世界だよね。どこにいるかが分かるということが、決してその子の安全を意味しているわけではないし、その子の意思の自由をも認めないことで成り立つシステムだと言うことを考えて欲しいところだ。ちょっとルートをそれると警察が飛んでくるのかい?コンビニの前を通ると「何々ちゃん、このジュースはどうですか?」と勧められ、洋服屋の前を通ると「何々ちゃん、先月何日に買った洋服はもう古い、この洋服が可愛いよ!」と勧められ、家の前に立つと「何々ちゃん、お帰り!」と扉が開かれる。・・・どうも気に入らないな。
 大きくなってエロ本を買おうとすると「何々君、君は未だ未成年だから買えないよ!」と言われ、無理に買おうとすると警察が飛んでくるなんて…ね。犯罪に走る人もいるだろうけれど、殆どの人はこの段階を卒業して社会人に成長して来ているもので、避けようとすると却って陰湿になるだろうな。

 北朝鮮のミサイル発射も大騒ぎでしたが、不安を煽る情報が流されすぎていると思う。新聞もテレビも冷静な分析を流さなくなっている。前者の問題では国連安保理で制裁決議を掛けているが、反対する可能性のあるロシア・中国を追い込めそうだと意気軒昂だけれど、そううまく行くだろうか?
 どういう具合に金正日政権を追い詰めるかと言うことについても日米間で合意が出来ているのか?「例え東京が火の海になっても金正日さえいなくなれば良いですよー」と、小泉さん・安倍ちゃんは確約したのですか?そりゃーアメリカまでは届かないから乗ってくる可能性はゼロじゃないかもしれないけれど、国民の命が掛かっていることも忘れないでくれ。

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2006年6月 3日 (土)

岡田真澄氏のもう一人の子

 昨日、お昼のワイドショーを見ていると岡田真澄氏の葬儀の模様が紹介されていた。享年70歳で、7歳になる娘さんがいるそうで、「目に入れても痛くない」可愛がりようが手を代え品を代え紹介されていた。年をとってからの子供なのでそれは可愛いだろーなーと思いつつも、余りの猫可愛がり振りに少々辟易してきたところでした。この年で初婚と言うことはないよなと思い妻に尋ねると、以前結婚していて子供もいるはずと言われた。
 幾つになっているのか分からないが、分かれて暮らしているとは言え自分の父が自分とは別の子を如何にも可愛くて仕方がないという様を何度も見せつけられるのは堪らないだろうなーと思い、ワイドショーの罪なところをまた一つ感じた次第でしたが、その日は次の展開がありました。

 岡田眞善という30才くらいの人が葬儀の最後に挨拶に立った。彼が女優の藤田みどりさんとの間に生まれた子供だそうで、もう話すことが出来なくなっている父と再会した様子をためらいがちに話していた。リポーターは親子の和解を称揚していたが、私は彼の長年の寂しさと悔しさとを言葉のハシハシニ感じられ切なかった。しかしこの再会は二人にとっても残された家族にとっても良いことだったと思う。眞善氏も父親の愛情をなにがしか感じ取ることが出来ただろうし、真澄氏も封印してきたもう一人の子への愛情を伝えて旅立つことが出来たのだから幸せだろう。残された家族にとっても一人を失ったけれど新たな家族を見つけることが出来たのだから…。

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2006年5月 6日 (土)

「パッチギ!」を観て

 ようやく噂の「パッチギ!」をレンタルで観ました、4回も繰り返して…。

 私たちは現在の世界がそして現在考えていることがずっと以前からそうだったかのように思いこんでしまう癖があるようです。この映画を見ていると、あの頃が今とは随分違った時代だったことに気付かされる。

  映画は1968年の京都で高校生という設定ですから全く私と同世代と言うことになる。観ていて私の脳裏をかすめたのは学生時代のことではなく、働き始めた頃の話しでした。 最初の会社で一緒によく働いたのが在日朝鮮人一世のHさんでした。時々仕事を終えてから近くの焼肉店でホルモン焼きをご馳走になったものですが、酔うとイムジン河ならぬアリランで店中を盛り上げていたものですし、映画の中で笹野高史が言っていたように、畑にいたときに警察官に無理矢理トラックに乗せられ日本に連れてこられたと憤っていたことも幾度かありました。 一緒にいわゆる総連系の映画を見に行ったりしたこともありました。日本軍や植民地警察が悪逆非道の限りを尽くし最後にやっつけられるのですから日本人としては複雑なものがありますが、筋としては勧善懲悪でなかなか感動的でした。その感動は在日一世にはともかく二世、三世には私たちが「水戸黄門」を観て感じるところと余り違わず、プロパガンダとしての効果はあまりなかったと思う。何より二世、三世は日本しか知らず、日本で暮らし、そして日本で暮らし続けたいと思っていたから。

 その後、彼は総連系と距離を取り始め、70年代の終わり頃だったと思うのですが、母親や兄弟に会うために韓国に一時帰国をした。当然民団に登録しなければ帰れないので、総連から民団に登録替えをしたことになる。これが「パッチギ!」の時代ならば裏切り者と強烈な非難がなされたかもしれないがその頃にはそうした話しは聞こえてこなかった。日本人の私たちには聞こえなかっただけかもしれませんが、既にこのときに在日朝鮮人達の間で韓国と北朝鮮との勝敗の行方にほぼ決着がついていたのかもしれません。

 映画の中でアンソンが「祖国に帰ってワールドカップに出る」と希望に燃えているのですが、今なら「そんなこと止めておけ、収容所に入れられてしまうのがオチだぞ!」と誰でもが忠告するだろう。今なら誰でも間違いなくそう言うが、「パッチギ!」の時代には韓国の軍事政権のプロパガンダとしか考えられなかった、そんな時代だった。

 現在の日本では社会党、共産党そして自民党の一部の人達が中国や北朝鮮に丸め込まれたと言って非難されているが、金正日が拉致を認めるまでは、国家が拉致をやるなどと言うことを想像することが出来た国民がどれほどいるだろうか。60年代70年代に韓国のパク・チョンヒ政権は学生を捕まえては拷問を繰り返し、主権国家たる日本から金大中を拉致したりと今の北朝鮮顔負けの無茶苦茶をしていた時代ですから、左翼に限らず北朝鮮政府の方がまともな国家だと考える人は多かったと思う。こんな時代の韓国政府とつるんで大儲けしていたのが岸信介・児玉誉士夫・瀬島龍三達で、この人達の係累(勿論私の大好きな安倍晋三氏もその一人)は現在も各界に影響力を持ち、経済制裁を主張し、実行することもためらわないだろう。金正日が倒れる前に多くの北朝鮮国民が倒れることにもためらいはないだろう。しかし、横田さん達もためらわないものだろうか?その点は家族会の人達が「経済制裁を!」と言う度に疑問に思うところなのです。

 日中国交回復の時に中国政府が自国民に発した「日本軍国主義は中日人民の共通の敵」という言葉を思い起こしたい。 「金正日政権は日朝両国人民の共通の敵」であると言い換えることもおそらく正しいだろう。しかし何よりその以前に「日本軍国主義は日朝両国人民の共通の敵である」という時代が存在したことも忘れてはならないと思う。歴史を忘れることは映画の中の葬儀の場面のように越えがたい壁となる。しかし越えることが出来ることも確かだ。

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2006年4月20日 (木)

「太田総理」は「ディベート」番組を目指せ!

 正月に見た「太田光総理-田中秘書」との番組が毎週放送されるようになった。正月に見たときは荒唐無稽そうな政策を提案して議論を戦わせるところが、テレ朝の「TVタックル」がやかましいばかりで聴くに堪えない発言の連続なのに比べて新鮮に思いました。しかし先週は小泉から安倍へと順調な乗り継ぎを狙うコバンザメ議員の山本一太が相手だったせいもあってか、怒鳴りあうばかりで早くも「TVタックル」化が心配される事態となっている。
 4月7日は「野党の給料は0円とする」とか「1年間アメリカと国交を断絶する」との政策が俎上に載ったし、先週は「首相候補には適性検査を行う」との提案もあったりして、なかなか面白い。しかし、山本一太議員がイラクの位置も分からないで偉そうに喋っていたと言うことが明らかになったことが面白かった程度で、議論自体が面白いものにはなりようがない。

 ここは「ディベート」番組に衣替えをした方が面白いのではないか。賛成反対を本人に選ばせるのではなく機械的に立場を指定する、ないしは逆の立場をあえて指定して議論させると言うことの方が面白くなるのではないか。政治家が出てくると自党の立場こそが正しいと怒鳴りあうばかりで議論にもならないし、お笑い系の芸人が司会をしている甲斐もない。民主党議員が給料0円に賛成する論陣を張り、自民党議員がアメリカへの追従を批判する論陣を張ってこそ面白いのではないか。本来と逆の立場で論陣を張れると言うこと自体がその議員の能力を如実に示すものだと思う。政治的でない問題でも自分が普段考えてきた意見ではない意見の肩を持つと言うことは難しそうだし、芸人の能力も明らかになりそうだ。政治家も芸人も相当知的レベルが高くなければ出演を尻込みしそうだね。

 オオバケして「TVタックル」を喰うか、後塵を拝して消え去るかの正念場に早くも達している感がある。
このままだとあと2回が限度だね、チャンネルを合わせるのは。

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2005年8月 2日 (火)

結構楽しい韓国ドラマ

 「イヴのすべて」をGyaoで楽しんでいます。日本でも昼ドラでよくある「いじめもの」なんですがちょっと違う印象です。日本だと金も地位もある立場の人間が美しい貧乏人をいじめ抜くというのが普通だと思いますが、こちらは美しい貧乏人が金持ち達をたぶらかすという感じです。いつまでも上手く行くとは思えませんが意外とハッピーエンドで終わりそうだと予想しています。もう一つのペ・ヨンジュン主演の「裸足の青春」は大ヤクザの親分の真面目で優秀な息子が警察官を志望し警察学校でしごかれるという筋らしい(未だよく分からない)。いかにも有りそうでない話しだけにこちらも楽しめそうです。「瑠璃の島」と「タイガー&ドラゴン」が終わってしまった後、面白い番組を見つけられないでいるので暫くは韓国のお世話になりそうです。

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